2003《デンドラ》波動事典
 [2003] 波動から何がわかるか

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@波動の戻りと押しの程度を見る

ここからは《デンドラ24》のグラフを使います。(使うのは8%波動です。)


小波動を抽出する目的は、図の(D)で下降トレンド入りし、(M)で上昇トレンド入りした、ということを知るためだけではありません。波動の位置関係に注目すると、以下のことがわかります。
  1. (e→f)への下げのあとの(f→g)の反発は、(e→f)の下げ幅の半分の戻りをしなかったので上昇力はない。

  2. (g→h)への下げのあとの(h→i)の反発は、(g→h)の下げ幅の半分の戻りであったので、やはり上昇力は弱い。

  3. (i→j)への下げのあとの(j→k)の反発は、(i→j)の下げ幅の半分の戻りであったので、やはり上昇力は弱い。

  4. (k→l)への下げのあとの(l→m)の反発は、(k→l)の下げ幅の半分以上の戻りであったので、上昇力は強くなった。これまでの下げ方とは違ってくる。

  5. (m→n)への下げの後、(n)から上昇して先の高値(m)を上抜いたので、上昇トレンド入りが確定した。

A下降波動どうしの関係を見る

隣合った2つの下降波動の位置関係を見てみましょう。

例えば、
  1. (A→a)の下げと(B→b)の下げの関係は、
    高値AとBの関係は切り下がり
    A安値aとbの関係は切り上がりです。

  2. (B→b)の下げと(C→c)の下げの関係は、
    高値BとCの関係は切り上がり
    A安値bとcの関係も切り上がりです。

  3. (C→c)の下げと(D→d)の下げの関係は、
    高値CとDの関係は切り上がり
    A安値cとdの関係は切り下がりです。

高値どうしの比較では「切り上げ」か「切り下げ」、安値どうしの比較でも「切り上げ」か「切り下げ」の関係しかないならば、次図のように4パタンに分類できます。
  1. (順下げ)高値が切り下がり、安値が切り下がる。
  2. (つつみ)高値が切り上がり、安値が切り下がる。
  3. (はらみ)高値が切り下がり、安値が切り上がる。
  4. (順上げ)高値が切り上がり、安値が切り上がる。



上図の(A→a)の下げと(B→b)の下げの関係は「はらみ」の関係であり、(B→b)の下げと(C→c)の下げの関係は「順上げ」の関係、(C→c)の下げと(D→d)の下げの関係は「つつみ」の関係です。


B上昇波動どうしの関係を見る

隣合った2つの上昇波動の位置関係を見てみましょう。


例えば、
  1. (a→A)の上げと(b→B)の上げの関係は、
    高値AとBの関係は切り上がり
    A安値aとbの関係は切り上がりです。

  2. (b→B)の上げと(c→C)の上げの関係は、
    高値BとCの関係は切り下がり
    A安値bとcの関係は切り上がりです。

  3. (c→C)の上げと(d→D)の上げの関係は、
    高値CとDの関係は切り下がり
    A安値cとdの関係も切り下がりです。

上昇波動どうしの関係も、次図のように4パタンに分類できます。
  1. (順下げ)高値が切り下がり、安値が切り下がる。
  2. (つつみ)高値が切り上がり、安値が切り下がる。
  3. (はらみ)高値が切り下がり、安値が切り上がる。
  4. (順上げ)高値が切り上がり、安値が切り上がる。


上図の(a→A)の上げと(b→B)の上げの関係は「順上げ」の関係であり、(b→B)の上げと(c→C)の上げの関係は「はらみ」の関係であり、(c→C)の上げと(d→D)の上げの関係は「順下げ」の関係です。


Cパタンが変化して、トレンドが転換する


4つのパタンの性格は次のことがいえます。
  1. (順下げ)は、トレンドが確定または持続している。

  2. (つつみ)は、トレンドが転換する可能性が大。

  3. (はらみ)は、トレンドが転換する可能性がでてくる。

  4. (順上げ)は、トレンドが確定または持続している。

図の前後する2つの上昇波動(赤色線)と前後する2つの下降波動(青色線)が4つのパタンのどれに当たるかを見ると、次のようになっています。
  1. ●(aとb)は「はらみ」(下降トレンドが転換する可能性がでた)
  2. ○(AとB)は「順上げ」(順調に上昇している)
  3. ●(bとc)は「順上げ」(順調に上昇している)
  4. ○(BとC)は「順上げ」(順調に上昇している)
  5. ●(cとd)は「順上げ」(順調に上昇している)
  6. ○(CとD)は「順上げ」(順調に上昇している)
  7. ●(dとe)は「つつみ」(上昇トレンドが転換する可能性が大)
  8. ○(DとE)は「つつみ」(上昇トレンドが転換する可能性が大)
  9. ●(eとf)は「順上げ」(順調に上昇している)
  10. ○(EとF)は「順上げ」(順調に上昇している)
(e)の下降波動と(E)の上昇波動は、上昇トレンドが転換するかも知れないというパタンでした。

実際には(f)の下降波動は(e)の安値を下回ることがなく、上昇トレンドは持続しましたが、(f)の下げ期間は3か月に及び、順調な上昇トレンドとはいえない状況になっていました。

このたった4パタンでも、株価の変化についていくらかは知ることができますが、パタンの種類をもう少し増やして、よりキメの細かい性質を探るということを次の章で述べます。



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