2001《デンドラ》波動事典
 [2001] 波動を抽出する

目次へ.. 前頁へ.. 次頁へ..

上昇トレンドか下降トレンドか

株式投資の原則は、
  1. 上昇トレンドにあるときは買い。
  2. 下降トレンドにあるときは売り。
です。投資のやり方はさまざまですが、この原則をはずれることはありません。今の相場が上昇トレンドにあるのか、下降トレンドにあるのか、を認識せずして株式投資をすることはできません。

@陰陽足だけ

以下の条件表でグラフを描いてみましょう。



陰陽足だけのグラフです。AからBへかけて下降し、BからCへかけて上昇しているかに見えますが、B→Cは上昇トレンドに入ったと判断してよいものか。

それよりも前に、A→Bと下降しているとき、「いつ」下降トレンドになったと判断できたのか。

陰陽足だけのグラフでは、トレンドの判断は難しい。

A主な株価

条件表に「主な株価」を追加してみます。



A→B→Cの間に株価の高値や安値が表示されます。Aは1128円、aは1025円、bは1102円、cは983円、Bは816円のごとくです。この主な株価が表示されている日が、小波動のピーク・ボトムであるとしてよいでしょう。

小波動がわかると、小波動の高値・安値の比較からトレンドの判断ができます。その判断のルールは
  1. 上昇トレンドでは、安値→安値が切り上がっている。また高値→高値が切り上がっている。

  2. 下降トレンドでは、高値→高値が切り下がっている。また安値→安値が切り下がっている。
です。例えば、高値A→bは切り下がり、安値a→cは切り下がっているから下降トレンドにあります。「いつ」下降トレンドであると判断できたかといえば、図のXの日に、先の安値aの水準を下抜いたときです。

Xの日以降は下降トレンドを続けました。高値のb→d→f は全部切り下がっています。安値のa→c→e→B も切り下がっています。この結果、XからBまでは下降トレンドであると判断できます。

上昇トレンドになるには、高値が切り上がることが必要です。切り上がったことがわかるのは、先の高値fの水準を上回ったとき(gの日)です。

このように小波動を抽出するには、「主な株価」は実によく役立ちますが、以下のような、扱いにくい点があります。
  1. ザラバの高値・安値から「主な株価」が決定されるので、いつ主な株価が表示されるのかが、予めわからない。

  2. ザラバの高値・安値で、小波動の切り上げ・切り下げを判断してもよいのか。
いずれも、「主な株価」がザラバの高値・安値を使っていることが原因です。(それがすばらしいのでもあるが)


B5%カギ足

そこで終値だけで、小波動を抽出してみましょう。以下のような条件表を設定します。





あえて陰陽足は描きませんでしたが、折れ線を見ると、ちゃんと小波動を抽出しています。「主な株価」に比べて、a→b→c→d→eの動きは違っていますが、問題ではありません。

高値(これは小波動のピークということ)を見ると、A→b→d→f へと切り下げています。安値(これは小波動のボトムということ)も a→c→e→B と切り下げています。

下降波動と判断できたのは、aの安値の水準を下回ったXの日からであり、fの高値をgで上回って上昇波動になった、というのも「主な株価」と同じです。

終値だけでも小波動は抽出できます。なによりも「カギ足」は株価がいくらになれば、陽転する・陰転する、ということが予めわかっているので、予定が立てやすくなります。


目次へ.. 前頁へ.. 次頁へ..