1114 《デンドラ》操作事典
 [1114] 今波動基準の上限線下限線(下降中)

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今波動基準の上限・下限線(下降中)

今波動を使って、今起きている波動の上限線や下限線を知ることができます。ただし以下のことに注意して下さい。
  1. 今波動が下降中のときは、新安値になると、下降パタン番号が変化し、下限線と上限線の水準が変ることがある。

  2. 今波動が下降中のときは、新安値になると、下降パタン番号が変化しなくても、上限線の水準が変る。

  3. 今波動が上昇中のときは、新高値になると、上昇パタン番号が変化し、上限線と下限線の水準が変ることがある。

  4. 今波動が上昇中のときは、新高値になると、上昇パタン番号が変化しなくても、下限線の水準が変る。
本章では、今波動が下降中の例を述べます。今波動が上昇中の例は、次章の1115 今波動基準の上下限線(上昇中)を参照して下さい。

@今波動基準の上限線・下限線は変化する


図は3861「王子紙」の10%波動のグラフです。「今波動基準」による上限線と下限線を描いています。
  1. a→bまで上昇し、

  2. b→cへ下落した日に陰転(下降波動入り)し、

  3. c・d・e は下降波動の最中にあります。

    上限線・下限線の水準を見ると、

  4. c で上限線・下限線は急に上方にシフトしています。これは cの日に陰転して下降波動に入ったので、下降パタンの情報から上限線・下限線が新たに計算されたからです。

  5. c→d の間は、下限線は変化していないが、上限線は次第に低下しています。これはc→dにかけて株価の安値が更新され、安値から計算される上限線が低くなったためです。

  6. d の日に、上限線・下限線は急に下方にシフトしています。これは dの日に下降パタン番号が変り、下降パタンの情報から上限線・下限線が新たに計算されたからです。

  7. d→e の間は、下限線は変化していないが、上限線は次第に低下しています。これはd→eにかけて株価の安値が更新されて、安値から計算される上限線が低くなったためです。

A下降波動が確定したとき下降パタン番号が決まる


高値b(終値445円)から株価がc(終値400円)へ下落し、ここで下降波動入りが確定しました(陰転)。

この日の下降パタン番号は(443)でした。下降パタン(443)は次のような情報を持っています。



下限線を計算するための根拠は、下落率(50 75)の数字です。下落率(50,中位)は12%であり、下落率(75,1/4位)は13%となっています。先の高値b(終値445円)から株価が12%ほど下落するのが下限線(中位)の値になり、先の高値b(終値445円)から株価が13%ほど下落するのが下限線(1/4位)の値になります。

上限線を計算するための根拠は、上昇率(50 75)の数字です。上昇率(50,中位)は21%であり、上昇率(75,1/4位)は36%となっています。ここまでの安値c(終値400円)から株価が21%ほど上昇するのが上限線(中位)の値になり、ここまでの安値c(終値400円)から株価が36%ほど上昇するのが上限線(1/4位)の値になります。

この計算の結果グラフの下限線・上限線は次図のようになっています。
  1. 下限線(中位)は392円 (=445円×(1-0.12))
  2. 下限線(1/4位)は387円 (=445円×(1-0.13))
  3. 上限線(中位)は484円 (=400円×(1+0.21))
  4. 上限線(1/4位)は544円 (=400円×(1+0.36))

B株価が安値を更新すると上限線が変化する


株価はc(400円)からさらに下落しPの日の終値は394円になりました。まだ下降パタン番号は変化ていませんが、上限線は水準を下げてきています。

上限線は「ここまでの安値に上昇率をかけて計算」されます。上限線(中位)の例では、
  1. 前回は、c(終値400円)X1.21=482円 でしたが、

  2. 今回は、P(終値394円)X1.21=476円 になります。
パタン番号が変わらない限り、上昇率(21%)は変わりませんが、「ここまでの安値」の株価が安くなったので、上限線の水準も低くなったわけです。

この日の下限線・上限線は次図のようになっています。
  1. 下限線(中位)は392円(変らず)
  2. 下限線(1/4位)は387円(変らず)
  3. 上限線(中位)は477円(cのときは484円)
  4. 上限線(1/4位)は536円(cのとき544円)

下限線の水準は変わっていませんが、次の波動の上値のメドである上限線の水準は低くなっています。次の上昇波動の上値のメドは、下降波動の安値X(その下降パタンが持つ)上昇率、によって計算されるので、下降波動の安値が下がってくれば、上限線も下がってくるわけです。

C下降パタン番号が変化すると上限線・下限線が変化する


株価はcからさらに下落し、dに到ります。ここでは下降パタン番号は(443)→(243)に変りました。

下降パタン(243)は次のような情報を持っています。



下限線を計算するための下落率、上限線を計算するための上昇率は、前回のパタン(426)に比べて大きく変化しました。
  1. 下落率(中位)は、12%→20%へ
  2. 下落率(1/4)は、13%→29%へ
  3. 上昇率(中位)は、21%→20%へ
  4. 上昇率(1/4)は、36%→32%へ
下限線=前回高値(bの445円)×下落率
上限線=ここまでの安値(dの372円)×上昇率
で計算されます。この計算の結果グラフの下限線・上限線は次図のように急変しています。
  1. 下限線(中位)は356円 (=445円×(1-0.20))
  2. 下限線(1/4位)は316円 (=445円×(1-0.29))
  3. 上限線(中位)は446円 (=372円×(1+0.20))
  4. 上限線(1/4位)は491円 (=372円×(1+0.32))



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