1035《デンドラ》操作事典
 [1035] 波動パタンの採集と分類について

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波動パタンを採集する

《デンドラ24》Ver.5からダウンロードできる波動パタンは、1991年8月1日〜2015年6月30日の約25年間に採集し分類した波動パタンです。

今後時間が経過すれば、次々に波動が作られていきますから、ある時点(例えば2019年の年末)に、2018年7月1日以降に生まれ出た波動を採集し、分類しておくことが望ましいのです。

ここでは、波動の採集のしかたと採集後に行なう分類の概略を述べます。
  1. 「波動の採集」は難しいことではありません。 採集したい銘柄(通常は東証1部と2部)

    (値がつかないことが多いJQ株・マザーズ・ETF・REITなは除いたほうがよい。)を指定して、

  2. メニューの「波動採集(S)」をクリック。
「波動の採集」の画面が現れるので、以下のことを指示します。
  1. 何%波動の採集をするか。同じ銘柄の同じ時期のグラフであっても、1つの波動として認める大きさの基準(例えば8%波動・10%波動・15%波動など)が違えば、取り出してくる波動の形は異なります。

    図では、「10%波動」の採集をしようとしています。

  2. 採集する期間を指定します。例では、090701〜090831 としています。
    すでに2009年6月30日までの10%波動は採集しているので、その後生まれてきた(2009年7月1日〜2009年8月31日)の間の波動を採集します。

    (これほど細かな期間で採集することはなく、3〜5年分をまとめて採集すればよい)。

    執筆したのは2010年1月ですが、採集期間を 090701〜091231 とせずに、4か月前の090831までとしたのは、波動がその後どのような変化をしたのかを知りたいためです。@この波動パタンがでたら、A次の波動はこうなった、ということを知りたいのだから、このように(どうなったという)結果がでてくる期間(090901〜091231の現在まで)をあけておかねばなりません。

  3. 「採集開始(G)」ボタンをクリックすると、10%波動の採集が始まります。あとは《デンドラ24》がすべて行います。簡単です。


《デンドラ24》は、指定されている銘柄について、@10%カギ足を計算し、A陽線4本で上昇パタンを決め、B陰線4本で下降パタンを決め、それぞれの情報を採集していきます。

図は1721「コムシス」の採集をしているところです。陽線のピークにはA〜G、陰線のボトムにはa〜fの文字を振っています。この10%カギ足が出来たとき、次のようにして波動が採取されます。
  1. 陽線がXYZAと4本できたので、上昇パタンが決まる。(213)である。

    • Aの大きさ(a→A)は、627円→744円へ18.6%上昇している。
    • 次の下降波動(A→b)の大きさは、744円→616円へ17.2%下落している。
    • 先のボトム(z)の627円を下抜いている。
    • 上昇パタン(213)の例として、上昇率(18.6%)・下落率(17.2%)・下抜いた、が記憶されます。

  2. 陰線がxyzaと4本できたので、下降パタンが決まる。(692)である。

    • aの大きさ(Z→a)は、701円→627円へ10.5%下落している。
    • 次の上昇波動(a→A)の大きさは、627円→744円へ18.6%上昇している
    • 先のピーク(Z)の701円を上抜いている。
    • 下降パタン(692)の例として、上昇率(18.6%)・下落率(10.5%)・上抜いた、が記憶されます。

  3. 陽線がYZABの4本で、上昇パタンが決まる。(521)である。

    • Bの大きさ(b→B)は、616円→696円へ12.9%上昇している。
    • 次の下降波動(B→c)の大きさは、696円→514円へ26.1%下落している。
    • 先のボトム(b)の616円を下抜いた。
    • 上昇パタン(521)の例として、上昇率(12.9%)・下落率(26.1%)・下抜いた、が記憶されます。

  4. 陰線がyzabの4本で、下降パタンが決まる。(369)である。

    • bの大きさ(A→b)は、744円→616円へ17.2%下落している。
    • 次の上昇波動(b→B)の大きさは、616円→696円へ12.9%上昇している
    • しかし先のピーク(A)の744円は上抜いていない。
    • 下降パタン(369)の例として、上昇率(12.9%)・下落率(17.2%)・上抜きなし、が記憶されます。


このようにして、次々に上昇パタンと下降パタンを決定し、その情報を採集していきます。(東証・大証の約2200銘柄の採集にかかる時間は、20〜30分です。)


採集した波動パタンを分類する


それまでに採集してある10%波動の波動パタンに、040701〜041230 の間に生まれたの波動パタンを追加採集しました。

これによって、次は新しい情報の整理をします。今回追加した波動パタンによって、例えば、下降パタン(623)は、その情報(勝率・平均利益率・下落率・上昇率・上抜き率など)が変ります。新しい波動パタンを含めて情報を整理することを「波動の分類」といいます。

メニューの「波動分類(B)」をクリックします。

「波動の採集」の画面が現れるので、以下のことを指示します。

  1. 何%波動の分類をするか。図では、「10%波動」の分類をしようとしています。

  2. 利益率の基準を指定します。 下降パタンのときは、

    @陽転をしたときに買い→次の高値までを利益とする

    A陽転して、前の波動のピークを上抜いたときに買い→次の高値までを利益とする

    のどちらかを選びます。

    上昇パタンのときは、

    @陰転をしたときにカラ売り→次の安値までを利益とする

    A陰転して、前の波動のボトムを下抜いたときにカラ売り→次の安値までを利益とする

    のどちらかを選びます。 例は、@の波動が転換(陽転・陰転したとき)→次の高値(安値)までを利益とするほうを指定しています。

  3. この利益が何%以上あったときに、「成功(勝ち)」とするかを入力します。ここでは10%以上の利益を成功としています。
    (通常10%波動のときの利益率は10%、15%波動のときの利益率は15%としておけば、わかりやすい)

  4. これまで採集されて分類されている波動パタン(図は下降パタン)は延べ155741個になっていますが、「分類」をすることで、今回採集した波動パタンの分が加わります。

  5. 「分類実行」ボタンをクリックすれば、あとは《デンドラ24》がすべて行います。操作は簡単ですが、150000個の下降波動と150000個の上昇波動を分類するには大変な時間がかかります(だいたい5〜6時間くらい)。



「波動の分類」が終わりました。下降パタンおよび上昇パタンの情報が整理されました。

下降パタンの延べ件数は、157312個へと増加しています。090701〜090831 の間に生まれた下降パタンが約1571個追加されたわけです。
前章に掲げた、090630(2009年6月30日)までの波動パタンと比較すると、前章のものは、
  1. 延べ155741個の下降パタンを採集している。
  2. 下降波動から上昇波動へと陽転したときに買ったとしたら、その後10%以上上昇する確率は39.4%である。(これを勝率という)
  3. 陽転したときに買ったとしたら、その後、平均して12.8%の上昇をしている。
  4. 下降波動の下げ率は平均して21%。次の上昇波動の上昇率は平均して27%である。
  5. 上抜き率は41.6%。
でしたが、



波動パタンを追加し、分類しなおしたことで、
  1. 件数は155741個→157312個の下降パタンを採集している。
  2. 下降波動から上昇波動へと陽転したときに買ったとしたら、その後10%以上上昇する確率は39.4% →39.5%である。
  3. 陽転したときに買ったとしたら、その後、平均して12.8%→12.8%の上昇をしている。
  4. 下降波動の下げ率は平均して21%→21%。次の上昇波動の上昇率は平均して27%→27%である。
  5. 上抜き率は41.6%→41.7%。
とほとんど変っていません。(変らないほうが、パタン情報が安定しているのでよい。)
こうして下降パタン・上昇パタンの情報が整ったので、《デンドラ24》のグラフや計算(検索)が使えるようになります。

「注意] 《デンドラ24》からダウンロードできる10%波動パタンファイルは2015年6月30日までのものなので、本章の数字とは違います。


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