1364《カナル24》操作事典
 [1364] 損益経過D(初期資金の変更)

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損益経過の指示

検証リストの画面の「損益経過」を選ぶと、「損益経過の指示」の画面が現れ、次の指示ができます。
  1. 理論金額で仕掛ける
  2. 一定株数で仕掛ける
  3. 一定金額で仕掛ける
  4. 手数料の変更
  5. 初期資金の変更
  6. 仕掛け日の制限
  7. 仕掛ける銘柄数を制

@資金限定の意味

システム(条件表と売買ルール)がよい成績をだすのかどうかを調べるには、損益経過の指示で、
  1. 理論金額で仕掛ける
  2. 資金は無制限
  3. 仕掛けるのは1銘柄だけ
とします。これが標準です。しかし現実には理論金額で仕掛けることはできません。「一定株数」か「一定金額」で仕掛けることになります。

また投資家の資金は限定されており、売買マークがでたもののすべてを仕掛けることはできません。そのときの資金残高によって仕掛けられないことがあります。「資金限定」を考えなければならなくなります。ここでも理論的な成績と違いがでてきます。

ただ「一定金額」とか「資金限定」を採用すると、「検証」を開始した日によって、その後の成績が大きく違ってくる可能性があります。例えば「一定金額」の場合には株価水準によって仕掛ける銘柄が限られます。この場合は株価が1000円を超える銘がrの売買はしないという方針であるので、その「検証」の成績は無視することはできません。

しかし「資金限定」をすると、資金一杯に建て玉しているときに新たに買いマークがでても仕掛けることができません。仕掛けておればより多くの利益がでたかもわからないのに、資金面の制約から仕掛けていないというのでは、トレードシステムを正しく評価することはできません。資金一杯になっていなければ、もっとよい成績が出たかもしれないのです。この点で「資金限定」の成績は、いつの時点から「検証」をしたかという運・不運に左右されます。

A資金限定による成績の違い

右のような損益経過の指示をしました。資金限定は(無制限)としています。
  1. 理論金額で仕掛ける
  2. 手数料は片道0.05%(往復0.1%)
  3. 資金は無制限
  4. 仕掛ける日の制限はなし
  5. 仕掛ける銘柄は1銘柄だけ
    その際は株価が最も高い銘柄を仕掛ける
この成績は次図のようになります。
  1. トレード数は、197回

  2. 累計利益%は、4361M

  3. 平均利益は、22.1M(=2.21%)

  4. 勝率は、61.4%

  5. PFは、1.47倍

  6. ドローダウンは、-1273.2M

  7. 6連敗をしている
  8. PD倍率は3.43倍

次に右のような損益経過の指示をしました。資金限定は(2000M)としています。
  1. 理論金額で仕掛ける
  2. 手数料は片道0.05%(往復0.1%)
  3. 資金は2000M(取引額は2000M×1000株)
  4. 仕掛ける日の制限はなし
  5. 仕掛ける銘柄は1銘柄だけ
    その際は株価が最も高い銘柄を仕掛ける
使える資金を200Mに限定すると、建て玉をした結果、資金が1000M未満になっているときは次の仕掛けはできません。建て玉を決済して資金が1000M以上に増えたときから次の仕掛けができるようになります。

この成績は次図のようになります。
  1. トレード数は、152回

  2. 累計利益%は、3953M

  3. 平均利益は、26.0M(=2.60%)

  4. 勝率は、63.2%

  5. PFは、1.56倍

  6. ドローダウンは、-971.2M

  7. 6連敗をしている

  8. PD倍率は4.07倍

資金無制限のときと比較すると、@トレード数は197回→152回へ45回減っています。したがってA累計損益は4361M→3953Mへと減少しますが、B平均利益は22.1M→26.0Mへアップ、C勝率は61.4%→63.2%へアップ、DPFは1.47倍→1.56倍へアップ、Eドローダウンは-1273M→-971Mへ減少しています。

B仕掛けと現金残高との関係

次図は資金を2000Mに限定したときの損益リストです。各行の右端に「建て玉」と「現金残」(資金残)の2つの項目があります。これを注目してください。

当初の資金は2000Mです。
  1. 5541「大平金」を仕掛けたので「建て玉」は1000Mになり、「現金残」は1000Mになります。
  2. 5541「大平金」を「利食いB」で決済したので「建て玉」は0Mになり、現金を回収したので「現金残」は2120Mになります。

  3. 8604「野村」を仕掛けたので「建て玉」は1000Mになり、「現金残」は1120Mになります。
  4. 8604「野村」を「利食いB」で決済したので「建て玉」は0Mになり、現金を回収したので「現金残」は2220Mになります。

  5. 6702「富士通」を仕掛けたので「建て玉」は1000Mになり、「現金残」は1220Mになります。
  6. 9983「ファストリ」を仕掛けたので「建て玉」は2000Mになり、「現金残」は220Mになります。資金が1000M未満になったので次の仕掛けはできません。

  7. 9983「ファストリ」を「損切りZ」で決済したので「建て玉」は1000Mになり、現金を回収したので「現金残」は1056Mになります。
  8. 6506「安川電機」を仕掛けたので「建て玉」は2000Mになり、「現金残」は56Mになります。資金が1000M未満になったので次の仕掛けはできません。

  9. 6702「富士通」を「利食いB」で決済したので「建て玉」は1000Mになり、現金を回収したので「現金残」は1155Mになります。
  10. 6770「アルプス」を仕掛けたので「建て玉」は2000Mになり、「現金残」は155Mになります。資金が1000M未満になったので次の仕掛けはできません。
資金無制限のときは、(f)で仕掛けができないときに、別の銘柄で仕掛けるチャンスがあった可能性があります。(h)の後でも仕掛けるチャンスがあったかも知れません。
次図は「資金無制限」のときの損益リストです。

  1. 5541「大平金」を仕掛けたので「建て玉」は1000Mになり、「現金残」は1000Mになります。
  2. 5541「大平金」を「利食いB」で決済したので「建て玉」は0Mになり、現金を回収したので「現金残」は2120Mになります。

  3. 8604「野村」を仕掛けたので「建て玉」は1000Mになり、「現金残」は1120Mになります。
  4. 8604「野村」を「利食いB」で決済したので「建て玉」は0Mになり、現金を回収したので「現金残」は2220Mになります。

  5. 6702「富士通」を仕掛けたので「建て玉」は1000Mになり、「現金残」は1220Mになります。
  6. 9983「ファストリ」を仕掛けたので「建て玉」は2000Mになり、「現金残」は220Mになります。

  7. 4507「塩野義」をを仕掛けたので「建て玉」は3000Mになり、「現金残」は-780Mになります。
  8. 9983「ファストリ」を「損切りZ」で決済したので「建て玉」は2000Mになり、現金を回収したので「現金残」は56Mになります。

  9. 6506「安川電機」を仕掛けたので「建て玉」は3000Mになり、「現金残」は-944Mになります。
  10. 6701「日本電気」を仕掛けたので「建て玉」は4000Mになり、「現金残」は-1944Mになります。

  11. 6702「富士通」を「利食いB」で決済したので「建て玉」は3000Mになり、現金を回収したので「現金残」は-845Mになります。
  12. 6770「アルプス」を仕掛けたので「建て玉」は4000Mになり、「現金残」は-1845Mになります。

資金を限定したときは(g)の4507「塩野義」と(j)の6701「日本電気」を仕掛けることはできませんでした。仕掛ける銘柄が減った分だけ成績は変わってきます。

「資金限定」の制限をつけたときは、検証をする時期によって成績が大きく変化します。たまたま利食いできる時期から検証を開始したときは、仕掛け→手仕舞いの回転が効いて次に仕掛けるチャンスが増加しますが、損切りが多い時期にスタートしたときは資金が細っていき仕掛けのチャンスを失います。

よって正しい検証はできません。成績を見るには「理論金額・資金無制限」の指示をすべきです。


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